PrivateVPNは、スェーデンに本拠を置く比較的小規模なVPNプロバイダーです。約200台のサーバーしかありませんが、同社は、ストリーミング、プライバシーとセキュリティに関して最高のVPNだと主張しています。
このプロバイダーはその基準に達しているのでしょうか?ExpressVPNやNordVPNといった大手プロバイダーと本当にやりあうつもりなのでしょうか?2023年版のPrivateVPNのレビューでは、PrivateVPNのデスクトップとモバイルのmアプリに関して厳格なテストを実施しました。サービスを試している間、以下を含めて最も重要な質問に対する回答を探しました。
- PrivateVPNは高速ですか?
- PrivateVPNは、 Netflix、 Hulu、 Amazon Prime VideoやBBC iPlayerなどのストリーミングサイトに対応していますか?
- PrivateVPNは、本当にノーログポリシーで運営されていますか?
- PrivateVPNは、中国で動作しますか?
- PrivateVPNは手頃な価格ですか?
このレビューの中で、これらの質問などに対する回答を用意しました。
私(執筆者)は、ストリーミング、ビデオ会議、ゲーム、Web閲覧やダウンロードなどの毎日のタスクにVPNを使用しています。PrivateVPNを使うことで、これらのアクティビティは、契約しているインターネットサービスプロバイダーやハッカーといった詮索する人から安全に保たれています。
私の発見の短いまとめを以下に記載しましたが、このプロバイダーのサービス内容を正確に知るにはぜひレビュー全文をお読みください。
PrivateVPNのまとめ
運営しているのが小規模なネットワークであるのに関わらず、PrivateVPNのサービス内容は豊富です。同社は、優れたオールラウンダーで、素晴らしいプライバシーと速い回線速度を誇ります。同社の信頼性の高い接続と、Netflixなどのサイトへセキュアにアクセスする能力は、ストリーミングに理想的です。また、同社は、トレントにも使用でき、中国でも良好に動作します。
PrivateVPNの主要なデータ
OVERALL RANK: #8 of 72 VPNs | |
---|---|
速度 | Score: 7.9 |
平均速度**: | 74 Mbps |
動画ストリーミング対応: | 4K, HD テレビ会議 |
ストリーミング | Score: 7.8 |
Netflix: | ◎ |
その他のストリーミングサービス: | Amazonプライム・ビデオ、Disney+、BBC iPlayer |
セキュリティ | Score: 8.6 |
暗号化方法: | 256ビットAES |
キルスイッチ: | ◎ |
ログポリシー: | ノーログ |
プロトコル: | OpenVPN(UDPまたはTCP)、L2TP、PPTP |
コストパフォーマンス | Score: 8.2 |
最安月額: | $2.00 |
返金保証期間: | 30日 |
Website | https://privatevpn.com/ |
他の人気のVPNと比較するとPrivateVPNはどうですか?
複数のVPNを並べて評価することは、どのVPNが一番合うか決めるのに役立ちます。ここに記載したのは、PrivateVPNが、一流のプロバイダーであるExpressVPNやNordVPNと比較してどうかという簡単なまとめです。この2社については、ExpressVPNとNordVPNの比較完全版でさらに詳しく調べています。
No value | PrivateVPN | ExpressVPN | NordVPN |
ウェブサイト | PrivateVPN.com | ExpressVPN.com | NordVPN.com | OpenVPNデータ暗号化 | 256ビットAES | 256ビットAES | 256ビットAES | キルスイッチ | Windowsのみ | デスクトップ版のみ | トレント可 | 接続ログ | いくつかの集計データ | Netflix USのブロック解除 | Prime videoのブロック解除 | 米国、英国 | Huluのブロック解除 | 米国、日本 | BBC iPlayerのブロック解除 | 返金保証期間 | 30日 | 30日 | 30日 | 総合評価 | 8.2 | 9.3 | 9.7 |
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最安月額 | $2.00 12ヶ月 + さらに24ヶ月! | $4.99 節約: 2 年プランでは 61% + 4 か月無料 | $2.99 – 2年プランで74%オフ + 3 か月の追加料金 |
PrivateVPNのメリットとデメリット
以下は、PrivateVPNの使用中に見つけた主な長所と短所です。
メリット:
- Netflixなどのサイトに対応
- 回線速度が非常に速い
- ノーログ
- 10台までデバイスを同時接続可能
- ライブチャットとリモートコントロールでのサポート
- トレントが可能。
デメリット:
- 小規模なサーバーネットワーク
- サーバーの切り替えが遅い時がある
- キルスイッチはWindows専用
- ライブチャットサポートが年中無休24時間ではない
回線速度: PrivateVPNは高速ですか?
PrivateVPNが運営しているのが、そのような小規模なサーバーネットワークだとして、過去に経験した最高の回線速度をまだ維持できているか真剣に調べました。回線速度に関しては、依然として上位のVPNプロバイダーの内1社であることが判明しています。
PrivateVPNはこの1年間にサーバーのネットワークを拡張しましたが、依然として約200台のサーバー構成でしかありません。この台数は、NordVPN(5400台以上)やCyberGhost(7000台以上)といったライバルのVPNスピード試験結果のために、頼りなく見えてしまいます。しかし、PrivateVPNは63ヶ国をカバーしており、94ヶ国をカバーしているExpressVPNほどではないにしても十分です。
全てのロケーションと時間帯でテストしたところ、PrivateVPNのダウンロードスピードは平均で74Mbpsでした。
テストしたサーバーのロケーションは、北米、アジア、ヨーロッパでした。各地域のサーバーの平均速度です。
- 北米:139 Mbps
- アジア:63 Mbps
- ヨーロッパ:20 Mbps
オンラインゲームは問題なく、4K動画をストリーミングしたり、ラグやバッファリング無しでビデオ会議で通話したりすることもできました。一部のサーバに接続する際にレイテンシーに気づきましたが、最もよく使うサーバーで生じたらイライラすることになったと思います。
これらのテストは、観察できる性能の一般的な指標としてのみ役立ちます。インターネット固有のボラティリティのため、多数のランダムな要因があり、そのためテストだけでは確定的なことは言えません。元になる接続の回線速度により、大小様々な違いが生じるでしょう。
アプリ:どのデバイスがPrivateVPNに対応していますか?
PrivateVPNは、最近自社の接続制限を拡充しました。現在、6台のデバイスに代わり、サブスクリプションでは、最大10台まで同時接続可能セス。アプリは以下のオペレーティングシステム(OS)で利用可能です。
- Windows 7 またはそれ以降
- macOS® 10.11 またはそれ以降
- iOS 9.0またはそれ以降
- Android 4.0 またはそれ以降
- Amazon Fire TV
アプリは軽量で、低電力デバイスでも問題が生じることはありません。
デスクトップアプリは、サーバーは国ごとにアルファベット順に並べられていますが、近いサーバー順に並べ替えることもできます。各サーバーのレイテンシーを表すping時間も記載されています。
ユーザーはお気に入りリストにサーバーを追加できます。お気に入りのストリーミングサービスに対応するのを見つけて、将来すぐにアクセスできるようにしたい場合に便利です。最後に、専用IPアドレスのロケーションをping時間とともに選択することができます。
[設定]画面内でクライアントの挙動を調整でき、システ起動時にアプリを起動して、自動的に接続するなどのオプションもあります。
他のオプションについては以下で説明しますが、リーク保護、キルスイッチ、ポートフォワーディング、ステルスVPNなどがあります。
モバイルアプリはデスクトップクライアントととてもよく似ていますが、最新のモバイルアプリのバーションでもいくつかの機能が掛けています。
PrivateVPNは、選択したルーターに対応するように主導構成できます。
ストリーミング、NetflixとKodi
PrivateVPNはNetflixに対応していますか?
はい。PrivateVPNを使うと、複数のNetflixライブラリーに確実にアクセスできます。このサービスは、常にストリーミング用の強力な選択肢でしたが、今回のテストでも、まだ動作していることが確認されました。アメリカ、英国、カナダ、オーストらリア、日本、スペインとブラジル版Netflixなどの多くのカタログにセキュアにアクセスできています。
また、PrivateVPNは、Amazon Prime Video、BBC iPlayer、ITV Hub、Disney+やHuluといった多くのサイトにも対応しています。
PrivateVPNはKodiにも対応しています。このVPNのAndroid APKファイルを直接お使いのデバイスにダウンロードできます。
PrivateVPNではトレントが可能ですか?
はい。
PrivateVPNでは、トレントが可能で、そのためにはスェーデン国内のサーバーを利用するように推奨されています。このVPNには、多くのトレントをする方が便利だと思う機能がいくつかあります。
- ポートフォワーディング、 トレントスォーム内でより多くのピアに接続できます。
- キルスイッチ、VPN接続が落ちるとインターネット接続を遮断します。これにより、本当のIPアドレスがばれてしまうのを防ぎます。これは、Windowsアプリでしか利用できませんので注意してください。
- アプリ固有のキルスイッチ (二重のアプリケーション保護対策)、VPNが切断された場合にどのアプリをシャットオフするか選択できます。
PrivateVPNは、真のノーログポリシーで運営しており、個人を特定できる情報は決して記録されません。
セキュリティ、プライバシーとログ
スェーデンに本拠を構えるPrivateVPNは、いくつかの本当に厳格なデータ保持法の対象になっています。しかし、このプロバイダーは、データトラフィックのログを決して記録することはないと言い切っており、求められた場合でもしぶしぶ記録を渡すことなないでしょう。同社のプライバシーポリシーは、閲覧履歴、接続のタイムスタンプ、IPアドレス、DNSクエリや帯域幅使用量のログを取ることはないと明確にしています。
知る限りにおいて、同社は、自社所有のサーバーホストとISPとして機能する唯一のプロバイダーです。これにより、第三者によるデータへの干渉の機会が減り、安心感が増します。それに加えて、(執筆時点で)10年以上にわたって事業を続けているのにかかわらず、PrivateVPNはデータ侵害を経験していません。
サインアップするには、メールアドレスとパスワードのみが必要で、Stripe、PayPalまたはBitcoinを通じて支払いができます。詳細は、アカウント対応に使われ、プロモーション資料にも使われる可能性がありますが、第三者と共有されることは決してありません。
データセキュリティに関していえば、PrivateVPNは自社アプリ内でかなりの数のカスタマイズできるオプションを提供して、初心者の方から上級ユーザーまで歓迎すべきニュースです。
- 調整可能な暗号化:128-ビットか256-ビットの暗号化のどちらかを選択できます。両方とも、たやすくは破れないものですが、256-ビットの方が強力である一方、128-ビットの方が若干回線速度が速くなります。認証には、2,048-ビットRSAキーと組み合わせて、SHA256が使われています。2,048-DHEキーは、前方秘匿性(PFS)を提供するために使用されています。
- プロトコルのオプション:どのデバイスを使用しているかによって、UDP/TCPを使用したOpenVPN、L2TP、 PPTPなどのいくつかのプロトコルのオプションがあります。また、技術的にはWireGuardの使用も可能ですが、最大3台のサーバーしかなく、さらに自分で構成する必要があります。
- キルスイッチ(Windowsのみ):キルスイッチはデフォルトで有効にされており、VPN接続が落ちるようなことがあると、インターネットトラフィックはブロックされます。これは、データをプライベートに保つためのバックアップとして機能します。もしこの機能を有効にしたくない場合、[接続ガード(Connection Guard)]画面でオフにできます。また、上のトレントのセクションで紹介したアプリ固有のキルスイッチもあります。
- IPv6リークとDNSリークに対する保護これらの保護はデフォルトで有効にされており、アプリ内で切り替えることができます。リーク(WebRTCを含めて)をテストしてみましたが、なにも観察されませんでした。
PrivateVPNは、以前は、GoogleのDNSサーバーを利用していましたが、現在は自社のサーバーを利用しています。GoogleのDNSサーバーを利用すると、Googleは、VPNの使用時に、本当のIPアドレスは分からないものの、どのWebサイトにアクセスしたかを追跡できてしまいます。現在、PrivateVPNは自社所有のサーバーを完全に実装しているため、もはや心配は不要です。
PrivateVPNは、中国で動作しますか?
多くのVPNが中国のグレート・ファイアウォールでブロックされている中で、信頼性高く動作するVPNを見つけようとするのはなかなか大変です。
PrivateVPNは、過去に動作した数少ないプロバイダーの1社です。とは言え、当社の調査によると、中国本土のサーバーは現在苦労しているようです。ステルスモードまたはL2TP接続を使用すれば、ユーザーはまだ接続できるようです。後者のオプションは、OpenVPNとして機能する場合もあり、PPTPは時折検出され、同国のファイアウォールでブロックされているようです。
一部のVPNサイトは、中国国内でブロックされる可能性があり、渡航前にお使いのデバイスすべての上でVPNをセットアップ(または再構成)する方法を知っておく必要があります。
また、PrivateVPNは、他の多くのVPNがブロックされているUAEや中東の広い範囲でも動作します。
PrivateVPNのカスタマーサービスは役に立ちますか?
総合的なWebチュートリアルに加えて、PrivateVPNは、ライブチャットサービスとメールサポートを提供しています。ライブチャットは年中無休24時間ではありませんが、一日のうちほとんどの時間で利用できるようです。ライブチャット機能を利用できた時、担当者は、機敏で知識豊富でした。
PrivateVPNのライブチャットのおまけは、セットアップとトラブルシューティングを手伝うリモートコントロールサポートを提供していることです。これは、一部のプロトコルオプションが、標準的なインストールウィザードを超えるセットアップを必要としているため、特に便利です。
直ぐに手伝いが必要でない場合、メールサポートのリクエストを提出できます。通常、すぐに返事がきます(私の場合、1時間以内でした)ライブチャットは、サードパーティ(LiveAgent)に外注されているため、プライバシー意識の高いユーザーは、メールサポートの方が、何であれ安心するでしょう。
PrivateVPNの料金設定
PrivateVPNは、どのぐらいの期間使用するかによって料金が異なるプランを提供しています。
- 1か月、月当たり$9.99
- 3か月、月当たり$6.00
- 36か月、月当たり$2.00
これらのプランは、協業他社と比較した場合でもお手頃な料金と言えるでしょう。
支払いは、大多数のクレジットカード、PayPal、Bitcoinを使って可能です。また、PrivateVPNは紹介制度も採用しており、他の方がサインアップすると、ポイントを獲得できます(クレジットに交換可能)
すべてのプランに 30日間の返金保証が付属しています。購入前に試してみたい場合、PrivateVPNにメールすれば、7日間の無料体験版をリクエストできます。同社は、ギフトコードを提供するので、支払いを気にせずにサービスを試してみることができます。
PrivateVPNのクーポン
PrivateVPNはおすすめできますか?
運営しているのがが小規模なネットワークであるのに関わらず、PrivateVPNのサービス内容は豊富です。同社の信頼性の高い接続と、Netflixなどのサイトへセキュアにアクセスする能力は、ストリーミングに理想的です。帯域幅無制限、高い回線速度と強力なセキュリティとプライバシーにより、同社は、トレントにも適していますが、残念なことに、Macユーザーは、キルスイッチのオプションが使えません。PrivateVPNは、VPNトラフィックをブロックしようとする中国などの国で安全にWebサイトを閲覧する上で通常良い選択肢ですが、 同社は、この面では、かつてほど信頼性が高くありません。
完全な年中無休24時間ではありませんが、ライブチャットとリモートコントロールサポートは確かに魅力的で、同社は初心者の方や上級ユーザーの方にもおすすめできる選択肢です。
PrivateVPNの代替
PrivateVPNは、堅実なVPNですが、代わりとなる優れたVPNが他にもいくつかあります。
例えば、NordVPNは、非常に高速な回線速度を誇り、5,000台を超えるサーバーのネットワークを運営しています。NordVPNは、トレントに最適で、中国でもかなりよく動作し、加えてお財布にも優しいVPNです。
同様に、ExpressVPNは、より大規模なサーバーネットワークを誇り、 地域制限されたストリーミングプラットフォームへのアクセスに関しては、PrivateVPNと並ぶほど(もし超えていなければ)巧妙です。同社のサービスは、お手持ちのすべてのデバイスと互換性があり(カスタムのルータファームウェアもあります)、中国でも十分動作します。